Koubun Wakashima, Ph.D.

The Owner of Katana Caza Mayor Kennel
The President of Dogo Argentino Club Japan
Dog Trainer, D.A.C.J. International Judge & K.C.J. Breed Judge
the only Special Judge of Dogo Argentino in JAPAN

 
 

教育学博士・家族心理士・臨床心理士・訓練士(DT) 若島 孔文 (わかしま こうぶん)

カタナ・カザ・マヨール犬舎 オーナー

ドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・ジャパン
代表
DACJ国際審査員・KCJブリード・ジャッジ(単犬種審査員)



 ここに、本犬種の創造者Dr.アントニオ・ノレス・マルティネスの息子と孫たちである私たちは、
本犬種の法的な、そして公式の代表として、若島孔文氏を公認する。
ドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・ジャパンの行う全ての活動を私たちは信頼し、サポートする。
(2005年5月6日、コルドバ、アルゼンチン)




 私はドゴ・アルヘンティーノ専門犬舎であるカタナ・カザ・マヨール犬舎のオーナーであり、ドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・オブ・ジャパンの代表です。また、現在、クラブ・デル・ドゴ・アルヘンティーノ Dr.アントニオ・ノレス・マルティネス 及び F.E.D.A. のアジア代表(日本およびその近隣諸国)をしています。私の本職は大学の教員であり、心理学と行動科学を専門にしています。

 私は生まれたときから大型犬の中で育ち、小学生の頃から様々な犬種を主体的に育て、訓練をしてきました。小学校3、4年生の頃は石川県輪島市の中田豊之獣医師のもと弟子入りをし、様々な治療、手術、研究を経験しました。勿論、この頃から将来、大型犬のブリーディングをすることは私の夢の一つでした。大人になり、ドゴ・アルヘンティーノという少年期からの夢の犬種に出会いました。それはある秋も暮れる頃のことでした。

 Quore of Katana Caza Mayor との出会いは素晴らしいものでした。その後、アガジャス犬舎から Dulce Grosella de Agallas を、オーダシティー犬舎から Audacity Katana を輸入し、カタナ犬舎の土台を築いてきました。現在は、アルゼンチン過去15年の歴史の中で最高のドゴ・アルヘンティーノと言われる CGLI. Indio del Litral や Ch.Arg. Carancho de Antares を超えると絶賛されている Audacity Cuatrero を所有しています(私の視点では、Audacity Katana に勝る身体構造と運動機能を持つ例外的なドゴ・アルヘンティーノは本国でも欧州でも存在していないが・・・)。

 Cuatrero は2006年度に、アルゼンチンのトップ・ハンドラーである Mr. Claudio Pelegrini 及び オーダシティー犬舎の Mr. Albert に預け、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルなど、アルゼンチン近隣諸国で活躍し、2008年現在、5つのチャンピオン・タイトルを獲得しています。わずか1ヶ月間(1歳半)でアルゼンチン・チャンピオンを完成し、2006年7月には本場コルドバでも B.O.B.を獲得しました。また、2007年にメキシコで開催されたワールド・ドッグ・ショーでは優勝候補の筆頭でしたが、私たちの仕事上の都合で出展することができませんでした。国内では2008年の5月に開催されたFCI東北インターナショナル・ドッグ・ショーにて、Cuatrero を先ずは披露いたしました。

 さて、ドゴ・アルヘンティーノの魅力とその本質を知る人は日本にあまりにも少なく、知性と愛情、そして勇気に満ち溢れたこの素晴らしい犬種をもう少し多くの方々に知っていただけたらそれ以上のことはありません。アントニオ・ノレス・マルティネス氏が作出したドゴ・アルヘンティーノの魅力はそのデュアルな精神と多様性にあります。そしてその多様性のある表現型はその犬の性質とほぼマッチしていると言われています。また、ドゴは誰にでも飼育できる犬ではありません。その性能を十分に機能させるための飼い手を選ぶ犬種です。はじめて大型犬を飼う方にはアグレッションも低く、訓練しやすい牝のドゴ・アルヘンティーノをおすすめします。

 カタナ犬舎が提供するドゴ・アルヘンティーノは「典型」と言われる犬たちです。そのために海外の多くの方々の協力を求めてきました。私の友人であり、良きアドバイザーでもあった故・フェルナンド・モレノ氏はこの「典型」という言葉を最も好み、また特別な意味で使用していました。私たちは血統上、「典型」であるドゴ・アルヘンティーノを尊重します。私はそれを名実ともに示してきたつもりです。私のコーディネートし、ブリードしたドゴ・アルヘンティーノは私のそのような魂の反映です。その「典型」は飼い主に対するとても穏やかな性質と強い防衛本能、イノシシやピューマを瞬時に咬み止める能力と身体構造(顎の力と瞬発力)を持ちます。ドゴ・アルヘンティーノはとても高い知能を持った犬種ですから、ハンティングに使用する場合にはトレーニングが必要です。高い知能を持つことは、学習の必要性を意味していることを忘れてはなりません。

 カタナ犬舎は多くの方々の支援により、妥協のないブリーディングを行えたということをここに記しておきたいと思います。一宮愛犬訓練所のオーナーであり、D.A.C.J.の副代表である渡辺義人氏には、仔犬の繁殖について多くを学ばせていただきました。また、上村健一氏(シークレット犬舎オーナー、D.A.C.J. 名誉相談役)の協力を得て、この偉大なる犬種のクラブであるドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・ジャパン (D.A.C.J.)を2002年に設立できたことは、日本におけるドゴ・アルヘンティーノの評価を高めることに貢献しました。渡辺氏と上村氏に、私は心から感謝いたします。そして、現在から未来に向けて、U.A.C.オーナーの二階堂貴之氏、カタナの機能的訓練士・町田英文氏、ハンドリング・トレーナー・狐塚貴博氏、そして、エル・ガヤルド犬舎オーナーの武田昌弘氏とトップ・バンサー犬舎オーナーの所 伸治氏らの支援と協力によってカタナ・カザ・マヨール・ケンネル・グループはさらなる発展を遂げていくことでしょう。

 最後になりますが、2004年に国際的な規模でこの犬種についての考え方に多大な変化が生じたことを、ここに付記しておく必要があるでしょう。私はアントニオ・ノレス・マルティネス氏の創造し、愛した「典型」を尊重することから、この新たな動きの中心人物たちの価値と結びつき、日本と近隣諸国の代表としてイタリアのブレシアに招待を受けました。創造者のマルティネス・ファミリーをはじめ、世界中のトップ・ブリーダーがこの会議に出席しました。この新しい動き(オールド・スタンダードを取り戻すための運動)について有志たちが署名し、F.E.D.A.が正式に発足しました。この F.E.D.A. ではアントニオ・ノレス・マルティネス氏によるオールド・スタンダードを軸にしたブリードを目指していきます。私はオールド・スタンダードに基づき、国内畜犬団体のスタンダード作りも行いました。そして、カタナ犬舎はこれからもドゴ・アルヘンティーノの「典型」を示し続けます。

 ドゴ・アルヘンティーノに興味関心のある方はe-mail にてお気軽にお問い合わせください。 (Koubun Wakashima, Ph.D., May 28th, 2008)




B.I.S.2004, Ch.JPN. Quore of Katana Caza Mayor


B.O.B., Special Award 2004, B.O.B., Best Dogo 2005, Ch.DACJ
Audacity Katana


B.O.B., Special Award 2004, B.O.B., Best Dogo 2005, Ch.DACJ
Audacity Katana


with Dr. Masanori Hata, June 3, 2007


with Dr. Masanori Hata, June 3, 2007