映画 「Bombon - El Perro ボンボーン −エル・ペロ
http://www.bombon-movie.com/



 これはアルゼンチンのパタゴニアの作品であり、次のようなストーリーが展開される映画です。

ストーリー:  「ある中年の男性がそれまで勤めていたガソリンスタンドを首になった。その男 は自分の家も持たず、娘夫婦の家に居候している、うだつの上がらない男だった。 その男が、ある日路上で故障している車を直してあげた。実際に家にまで車をレッカーして修理が終るとそこには、立派な白い大型犬(牡のドゴ・アルヘンティーノ)がいた。その家 の主人はその犬を繁殖用にと飼っていたが志半ばで亡くなってしまったと言う。 その犬を半ば無理矢理、お礼だと言って押し付けられた男は、その犬を連れて家に帰る。 がしかし、犬は飼えないと娘に怒られ家を出て行ってしまう。黄昏れていると一人の男が、その犬はとても良い、番犬として使いたいから倉庫番を してくれと言う。 泊まり込みでの仕事を見つけた男は、銀行へ給料の小切手を両替しに行く。そこで、銀行の支店長に「その犬はとても良い! トレーニングするべきだ!」 と言われトレーナーを紹介される。 トレーナーはその犬を見るなり、大絶賛。すぐにでもコンテストに出られるとい う。さて、コンテストまでトレーニングを終え、いざコンテスト。 グランプリは逃すものの、三位に入賞。 「やったぞ!!これで大金持ちだ!!」と思ったのもつかの間、何とその犬は性欲というものがないという現実にぶつかる。 さてはて、トレーナーにも半ば見放された男。犬はトレーナーが預かる事にして、別れてしまう。 しかし、男は今まで培ってきた犬との関係性に気づき、犬を取り戻しに行く 。行ってみると犬は逃げてしまったと言う。必死に探す男、そして最後に犬を見つけた瞬間・・・犬は立派に○○をしていた。」 という作品です。

 この作品は今年か来年にシネカノンにより、日本で公開される予定を持ちます。その宣伝プランのプレゼンとして、2006年4月22日(日)にカタナ犬舎のドゴが紹介され、私が簡単なドゴ・アルヘンティーノの説明を行いました。

 この映画のBombonは、Gregorio de Nueva Cordoba という正式名称の犬で、アルゼンチンのチャンピオン犬です。この犬を作ったのは Nueva Corodoba 犬舎のアレジャンドロ・マルセロ氏です。彼とは昨年、ポルテノで一緒に食事をし、お酒を飲み交わした、私の犬舎の協力者であり、最良の友人です。この映画の「○○で終わる」という結末に、ドゴ・アルヘンティーノのとぼけた性質が描かれているところが私にとってとても魅力的です。ドゴを知らない多くの人々には、この結末は理解されないようですが・・・。

 私が危惧することは、ドゴという誰もが飼育することができない特殊な犬種を飼ってみたいと思う人々が出てくることです。おそらく、特に牡犬では、こうしたことが事故につながりかねません。そうしたことも紹介で強調させていただきました。


ドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・オブ・ジャパン代表
カタナ・カザ・マヨール犬舎オーナー
若島孔文


  

ドゴ・アルヘンティーノの紹介の様子
私が紹介している間、クオーレとグロセーラは足元で静かに「フセ」て「マテ」をしていました。


 

ボンボーンに使用されたドゴ・アルヘンティーノは、私の親友であるアレジャンドロ氏がブリードした
グレゴリオ・ディ・ヌエバ・コルドバという犬です。アルゼンチンのチャンピオンで、たいへん素晴らしい犬です。